最近よく耳にする「PFOS/PFOA」は有機フッ素化合物PFASの一種です。
2000年代はじめごろまで、さまざまな工業で利用され、私たちの身の回りの製品を作る際にも使われていました。
2009年以降、残留性や健康影響の懸念から国際的に規制が進み、現在では日本を含む多くの国で製造・輸入等が禁止されています。
現在は新たにつくられることはありませんが、分解されにくい性質があるため今も環境中に残っています。

PFOS/PFOA除去は可能?

この「PFOS/PFOA」が水道水や井戸水から検出されたというニュースを耳にします。ホットな話題ですので、各浄水器メーカーも「弊社製品は除去可能です!」とうたっています。
基本的に活性炭で除去可能ですが「完全除去が可能かどうか」「通水量に応じた除去能力の低下」などについてはまだデータが出そろっていないのが現状のようです。
有機フッ素化合物のPFASにはかなりの種類があり、また「PFOS/PFOA」だけでも長鎖、短鎖というタイプがあります。
弊社でも、つくば市の事業者様のご協力で、現在「PFOS/PFOA」の除去試験を行っております(2025年6月現在)
「除去できるorできない」だけでなく、活性炭の容量をもとに通水量に応じた除去率を計測中です。
つくば市でPFOS/PFOAの除去テスト
その時のタイミングで多少の通水量の変化はありますが、概ね3㎥/日の通水量でテスト継続中です。
現在まで2回、処理水を水質検査に出していますが、結果は良好です。
近いうちに弊社ホームページ上で「PFOS/PFOA」除去テストの結果をお知らせできると思います。

PFOS/PFOAの除去テスト通水量