地域的に極端に高い項目で「塩化物イオン」があります。今回は茨城県県南の稲敷市です。
塩化物イオン濃度が高い原因は、主に海に近い場所やし尿が混入した場合に発生することが考えられます。また、温泉や火山ガスからの溶け込みによっても高くなることがあります。
健康面では、250mg/L以上で味が悪くなり、2500mg/L以上では高血圧のリスク、4000mg/L以上で心臓病、腎臓病患者に有害である、、、と言われています。
飲水としての基準値は200mg/L以下です。一般的な数値は一桁~40mg/L弱ほどだと思います。
水質検査の結果は(7890mg/L)というあり得ないような数値です。もちろん味も(塩味)が感じられます。またカルシウム等の硬度も(3930mg/L)と飲水基準の10倍以上でした。
今回はまずテストで海水用の逆浸透膜装置で処理してみました。
海水用の逆浸透膜装置とは、主に船などに積んで海水から真水を作るための特殊な逆浸透膜(ROメンブレン)を使用したタイプになります。
テスト結果はもちろん塩化物イオンは完全除去されました。※画像なしですみません
実際に導入いただくには、装置周辺の設備(前処理装置や建屋、受水槽など)も考えなくてはいけないため、まだまだ時間がかかりそうです。